2013年11月菅田巌 会長

昔,宮崎高千穂と言えば秘境と思っていたが,今や広島から山陽新幹線のぞみ,九州新 幹線さくら,そして貸切バスで4時間弱である。1964年の東京オリンピックに間に合わせ た東海道新幹線は,今や海外にその技術,システムを輸出するまでになった。2027年には 東京一名古屋間285kmを時速500kmで走行し,最速40分で結ぶリニア中央新幹線が開通する。2020年の東京オリンピックには間に合わないが,生きておれば乗ってみたいものである。

【daVinci(医療ロボット)】
さて医療の進歩と言えば,iPS細胞による再生医療がある。そして手術においては,「da Vinci」(医療ロボット)がある。内視鏡下手術用ロボットの代表である。「daVinci SurgicalSystem」は患者への低侵襲手術(MIS)を可能にしたシステムで,サージョン コンソールとペイシェントカート及びビジョンカートなどから構成されている。  先日,広島市民病院におけるロボット支援手術の講演会があった。岡島正純副院長から 大腸がんに対するロボット支援手術,野間純婦人科主任部長から婦人科のダヴインチ・ロボット手術,そして雑賀隆史泌尿器科主任部長から前立腺がんに対するロボット手術の講演があった。現在保険適用になっているのは前立腺がんの全摘出手術のみが2012年4月より適用となり、その他の手術で「daVinci」を使用すると,自由診療扱いとなる。欧米では婦人科の手術が多く,悪性腫瘍に対する子宮全摘+骨盤リンパ節廓清+傍大動脈リンパ 節廓清や広汎子宮全摘術,.そして良性腫瘍の子宮筋腫核出や子宮全摘,子宮吊り上げ(仙 骨固定)も適応になっている。日本では外科も婦人科においても,保険適用はまだなされ ていないが,市民病院においては着々と将来に向けて取り組んでおられる。  保険適用になった泌尿器科においては,全国において飛躍的に手術件数が伸びている。 雑賀部長の泌尿器科のチーム手術数は年間100例を超えている。特に泌尿器科医だけでな く,麻酔科医,看護師,臨床工学士をはじめ多職種の職員の総合力で治療を支えていること,そして病診連携を重視して,術後は全例,紹介医に戻しPSA値の変動があれば,す ぐに紹介できる体制も組んでいることを強調されていたのが印象に残った。  広島市議会議員の沖宗正明先生の10月9日のブログ「おきむね正明の医療と政治に思う こと」の「手術用ロボット(ダ・ヴィンチ)のすばらしさ」が,広島市政の報告と共に詳 しく記載されている。

【社会福祉法人の在り方等に関する検討会】
上記厚生労働省の検討会が9月27日に開かれた。社会福祉法人をめぐっては,政府の日 本再興戦略や規制改革実施計画,社会保障制度改革国民会議で,経営の透明性の確保や非 課税にふさわしい地域貢献が求められている。「社会福祉法人の新しいあり方を考えてい く前向きな会にしたい」と慶応大学大学院教授田中滋座長は述べている(日医インター ネットニュースより)。  県ソフトボール大会,安芸地区学校保健大会さらに一日行楽等,秋の行事があり,お忙 しいとは思いますが、ご参加宜しくお願いします。

(平成25年10月10日)

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