2013年10月菅田巌 会長

二十四節季の白露も過ぎ,朝夕すごしやすい季節となりました。スポーツに,学会・研修会に励んでいただきたいと思います。

【新県医師会館建設について】
9月3日開催された広島県医師会第111回臨時代議員会・第82回臨時総会において,新会館「広島県地域医療総合支援センター(仮称)」建設の件(建設予算に5億円を限度に上澄み)が臨時代議員会で賛成102票,反対27票,白紙1票,臨時総会では賛成135票,反対20票,白紙5票で圧倒的多数で可決成立した。平成24年県医師会執行部が平松体制になってからの建築設計見直し,債権処理の取り組みはご存知の通りである。広島県は北海道に次いで無医地区の多い県で,地域医療再生支援センターへの期待,そして湯崎知事の目指す日本一がん対策県として高精度放射線治療センターを心待ちにしている住民,県民は多い。そして会館の建設準備金は会員の汗と涙の会費から出ているのである。県医師会は県民から信頼される組織として機能しないといけない。平成27年10月には,新しい県医師会館ができる。

【平成25年度がん対策サポートドクター養成研修会】
昨日,以下はサポートドクター養成研修会に開会挨拶とお話しした内容である。「我が国において,がんは1981年(昭和56年)から死亡原因の第1位で,がんで亡くなった人は2010年(平成22年)には年間35万人を超え,生涯のうちに約2人に1人が「がん」に罹ると推計されている。広島県では1979年(昭和54年)から33年間がんが死亡原因の第1位となっており,高齢化の進展に伴って増加傾向にあり,また働き盛りの世代にも増加している。国は,1984年(昭和59年)から総合的ながん対策を策定し,2004年(平成16年)には「第3次対がん10か年総合戦略」を実施,2006年(平成18年)にはがん対策基本法を成立させて,『がん患者がその居住する地域にかかわらず等しく科学的根拠に基づく適切ながん医療を受けることが出来るようにすること(がん医療の均てん化)』を目的として,全国にがん診療連携拠点病院を指定し,広島県においては,現在県指定を含めて16の病院が指定され,がんの発症率や死亡率を減少させるべく,がん対策を行って来た。昨年6月には第2期「がん対策推進基本計画」が閣議決定され,12年度(平成24年度)から,がん対策推進協議会,専門委員会が設置され,基本計画に基づいて関係団体が一丸となってがん対策に取り組み,がん患者を含めた国民が,様々ながんの病態に応じて,安心かつ納得できるがん医療や支援を受けられるようにするなど,「がん患者を含めた国民が,
がんを知り,がんと向き合い,がんに負けることのない社会」を目指している。

広島県においては,この「がん対策推進基本計画」に基づいて「第2次がん対策推進計画」が策定され,湯崎知事の下,「がん対策日本一」を目指し,患者・県民の視点に立った取り組みがなされている。その一環として,専門医療機関に加え身近なかかりつけ医が地域において「がんよろず相談医」として,がん検診の受診勧奨,がん医療等に関する情報提供・相談,広島がん医療ネットワーク(拠点となる病院等)への紹介・連携をはかるよう,本日の研修会となった。すでに,本日ご出席の先生方は日常診療において,取り組んでおられていることばかりだと思う。しかしながら,広島県ではメタボの特定健診では受診率全国最下位,がん検診も20~30%で全国順位20~38位である。今年5月ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーさんの遺伝子検査,さらに予防のための乳腺切除手術には驚かされたが,がんの検査・診断・治療は日進月歩で,緩和ケアも大切である。がんサポートドクターとして日夜研鑚されんことを願っている。さて,副題にあるように「たとえがんを扱うことがなくても,がん対策は支援できる!」とあるように私のような整形外科医でも,がん対策を支援しようと思っている。質疑応答の中でがん診療連携拠点病院についてお話が出たが,安芸地区には安芸地区のかかりつけ医と連携する地域のマツダ病院,済生会広島病院,安芸市民病院,済生会呉病院等連携を取って進めて行きたいと思う。

【社会福祉法人の診療所開設と安芸地区医師会入会について】
上記内容について討議していただきたい。

(平成25年9月12日)

記事一覧へ