2012年6月菅田巌 会長

広島県医師会長・元広島市医師会長 碓井静照先生(享年74歳)が5月9日(水)午前4
時45分ご逝去されました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

診療報酬・介護報酬同時改定がなされて,40日が経ったが如何であろうか。今回の診療
報酬改定では,医療・介護の同時改定となり「新在宅医療・介護元年」といわれており,
団塊の世代が後期高齢者になる2025年に向けて,在宅移行への推進,地域包括ケアシステ
ム推進が図られている。地域貢献加算が時間外対応加算1.2.3となり,またジェネリッ
クの使用を促す一般名処方加算,運動器リハビリと介護の問題,病院初診で初診料の自由
診療科など上乗せの導入,即ち紹介状なしの大病院受診患者の負担増,在宅療養支援拠点
の往診に対して往診料の引き上げ,在宅での終末期医療に対し加算の増加等在宅に関して
は10%程度の大幅引き上げとなり,医療提供体制の強化が図られている。今回社会保障委
員会,および地域医療・かかりつけ医推進委員会では在宅療養支援診療所及び在宅療養支
援病院,さらに機能強化型の在支診,在支病について,また時間外対応加算,一般名処方
加算算定のアンケート調査を行っている。ぜひアンケートにお答えいただきたいと思う。
「2025年に向け,医療機関は『未来予想図』をどう描き,戦略を立てていけばいいのか」
の問いに,厚生労働省保険局医療課の鈴木康裕課長は,「なかなか難しい話だが,一つ言
えるのは,『わたしたちは今のまま何も変わりたくない』『今のままで食べさせてほしい』
という姿勢は,今後はなかなか通用しないということだ。

わたしたちは,将来的なイメージ像を示した。その中で,自院の規模や同じ診療圏内の
他院の状況など,いろいろな要件を組み合わせ,自院がどちらの方向に向かうかを考え始
めてほしい。わたしたちも現場がかじを切るために役立つ手を用意していくので,それを
うまくつかんで,向うべき方向にともに行きましょうということだ。
診療報酬は,一部の医療機関が行っている先進的な取り組みがうまくいくと分かった時
に,それを全国的に普及させる為に点数化するのが本来の趣旨だ。
現場にぜひ伝えたいのは,先進的な取り組みが現段階で制度に乗っていなかったとして
も,必ず制度全体が後から付いて来るので,それを信じてほしいということだ」とCB
ニュース津川一馬(No.MO25179)で述べている。

長年,有床診療所は診療報酬が低く抑えられてきて,毎年500~600の有床診療所が無床
化してきた。今回有床診の機能として,在宅支援が着目され,それに伴い診療点数の引き
上げがなされた。緩和ケアとか新しい分野に取り組まないといけない。頑張っていただき
たい。
4月20日のメデイファクスによると,開業医の処方箋の25.3%に一般名と「日本調剤ま
とめ」が出ていた。改定10日間のまとめであるが,病院では,町立病院の29.3%,社会保
険病院の5.1%,民間病院4.3%,労働者健康福祉機構2.1%,市立2.0%,大学病院1.8%で
あった。また一般名処方や処方箋様式の変更で1品目でも後発品に変えられる「サインな
し処方箋」の割合は61.2%を超え,過去3年間と比較して約10ポイントアップしていると
報告している。
他のインターネット調査でも改定前に比べ一般名処方の割合が9ポイント増加しており,
一般名処方が多い医薬品を見ると,鎮痛薬ロキソプロフェンNaが16.9%,胃潰瘍治療薬
レパミピド,高血圧症治療薬アムロジピンがともに14.2%であったとネグジット総研の調
査をキャリアブレインは伝えている。時間外対応や一般名処方等3点,2点を大切にして診
療していただきたい。
公益法人制度改革における一般社団法人非営利型の取り組みで定款等についての重要な
説明がある。宜しく検討をお願い致したい。
(平成24年5月)

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