2012年12月菅田巌 会長

去る10月24日,府中町浜田の「こうの産婦人科」院長河野和之先生がご逝去されまし
た。享年76歳。ご冥福をお祈りいたします。

【救急医療体制】
10月21日,三次市で「地域の救急医療体制の構築について」と遺して,平成24年度の圏
域地対協研修会があった。基調講演として,広島大学大学院救急医学の谷川攻一教授から
「広島県の救急医療の現状と課題」と題して広島地区の病院群輪番制,ドクターへリ導入,
救急医療コントロール機能病院と支援病院,地域救命救急センターの新設等について講演
され,またDMATについては災害弱者への対応や地震・津波・原発事故という複合型災
害への備えの重要性をあげられた。シンポジウムでは尾道市,高田地区,東広島市,廿日
市市,三次地区からそれぞれ地域での救急医療体制の構築について述べたが,行政の財政
支援のもと,基幹病院と地域医師会の連携が重要である。

【JMAT・JMATⅡ】
10月25日の安芸学術講演会は日本医師会から石井正三常任理事をお招きして「JMAT
総論について」と題して講演していただいた。東日本大震災では,大震災,大津波そして
放射能汚染等大変な時期にJMATを立ち上げて,DMATに代わってクライシス・マネジ
メントに取り組み,特に医師のプロフェショナル・オートノミーを強調され,市部地区医
師会,都道府県医師会,日本医師会の役割と行政との連携について講演していただいた。
またJAXA(独立行政法人宇宙航空研究開発機構)と連携して超高速インターネット通信
衛星「きずな」とクラウド・コンピューティングによる情報共有した非常時通信システム
に取り組んでおり,現在もJMATⅡを派遣して,長期化した東日本大震災の医療に取り
組んでおられる。

【DMAT・EMIS】
10月28日には平成24年度広島県集団災害医療救護訓練があり,広島県庁,広島市役所で
「五日市断層によるマグニチュード7.0の大規模地震の発生」という想定のもと,県対策本
部と市都市災害対策本部の連携,県対策本部と統轄DMATとの連携,EMIS(広域災害
救急医療情報システム)への入力等を通して,災害救急病院のDMAT派遣の図上訓練及
び検証会がなされた。通信手段,情報の共有,情報の処理,派遣先の決定等いろいろな問
題点があるが,外部から見ていて良い訓練になった。
来月開催される安芸医学会には特別講演として今回統括DMATをされた広島大学大学
院の救急医学谷川攻一教授にお願いしており,皆様ぜひ出席頂きたい。

【クロード・モネの愛した料理1
11月10日,第45回中国・四国整形外科学会が会長長谷川徹教授(川崎医科大学整形外
科)のもと開催され・大原美術館本館での会長招宴に出席した。最初,正面に出迎えてく
れる児島虎次郎の「和服を着たベルギーの少女」そしてルノワールの「泉による女」・マ
ネの「薄布のある帽子の女」,アマン・ジャンの「髪」そしてブーげルの「ベート
ヴェン像」等,19牌後半の絵画や彫刻が展示されている会場でのディナーは初めての経
験で,大変感激した。私の席の名はルノワールで今回の料理も凝っていた。

鴨のパテ コルニッシヨンと共に
牛テールのオシュポ
ォマール海老のアメリケーヌ風
牛フィレ肉のフアルシー シャスールソース
サラダ 黒コショウ風味スタイル
ガトーショコラ チェリー添え
ホイップクリームと共に最後がコーヒーである。

これは「クロード・モネの愛した料理」と題して,当時のクロード・モネのメニューを
再現しており,「クロード・モネは,相当な美食家として知られています。
手入れが行き届いた自宅の菜園でハーブ・香辛料・野菜を育て,早朝から作業を行うこ
とがありました。モネのレシピは,当時としては潔く無駄を省いた軽い料理であるにもか
かわらず,非常に滋味豊かで,『食材の新鮮さを大事にして最高のものを作り・すぐに味
ゎぅ』という本当の贅沢が感じられます」とメニューに書かれており,バイオリンの音と
ともに19世紀後半にタイムスリップしたひとときだった。
(平成24年11月)

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