2012年11月菅田巌 会長

第108回広島県医師会臨時代議員会議及び総会は,議論は自熱したが,新会館の建設は,
執行部の提案通り可決された。詳細は後ほど担当理事のほうから報告があると思う。
10月2日「北海道はもとより全国のファイターズフアンの皆様の温かいご声援が支えと
なり,3年ぶりのパシフィックリーグ制覇を成し遂げることが出来ました。有難うござい
ます」と,小林浩 日本ハム株式会社代表取締役会長,北海道日本ハムファイターズオー
ナーは優勝談話を述べている。ダルビッシュの抜けた穴を皆一丸となって,就任1年目に
してすばらしい結果を勝ち得た栗山監督,そして最後まであきらめない戦いを続けてきた
コーチ・選手及び球団関係者に敬意を表した。我が安芸地区医師会ソフトボールチームの
ドンキーズも,10月7日の第43回広島県医師会ソフトボール大会においてBブロックで優
勝し,何年ぶりかで美酒を味わった。来年は新調したユニフォームで,Aブロックの優勝
をめざして頑張ってもらいたい。

なぜファイターズなのかというと,実はオーナーの小林浩君は町立府中小学校・府中中
学校で同級だった。彼は基町高校,そして東京水産大学(現東京海洋大学)を卒業して,
日本ハムに入社。2002年のBSE問題に関わる牛肉偽装事件の後,藤井前社長が取り組ん
だ社内コンプライアンス経営の推進とコーポレートガバナンス強化を継承して懸命にリス
クマネジメントに取り組んで,2007年に社長になり,肉のブランド化など高付加価値戦略
に取り組み,2008年には1兆円企業に育て上げている。今年北海道日本ハムファイターズ
球団オーナーに就任した。クライマックスシリーズ・日本シリーズと勝ち上がっていただ
きたい。

【ノーベル医学生理学賞】
今年のノーベル医学生理学賞は山中伸弥京都大教授に決まった。平成22年4月の会長談
話で「iPS細胞と救世主兄弟」と題して,山中伸弥教授が広島で講演されたことについて
述べている。
『第9回日本再生医療学会総会が広島で開催され,3月19日山中伸弥京大教授のSHINYA
YAMANAKAレクチャー「iPS細胞の可能性と課題」があり聴講した。会場は立見席が
出るほど盛況であった。iPS細胞の腫瘍形成について述べ,新しい研究棟も壁を取り払い,
上下の階にも自由に行き来できる施設で,5年以内に臨床応用を完成させると講演された。
再生医療と生殖先端医療に関して3月28日NHKスペシャルでは,ダイヤモンド・ブラッ
クフアン貧血という難病にかかった長女の命を救うため・体外受精で受精卵を複数作り,
姉と遺伝子が適合するものを選びだし妊娠・出産するという方法で弟が生まれ,その弟か
らの骨髄液の移植で姉を助けるというドキュメンタリーが放映された。一つの命を救うた
めに遺伝子が選ばれて生まれた子供のことを救世主兄弟という0イギリスでは法律で血液
の病気に限定している○アメリカを中心に200人以上が生まれているがアメリカでは規制
もなく,臓器(腎臓や肝臓など)までもとなる慣れがある。iPS細胞の臓器等への応用が
待たれる』と。
現在iPS細胞から神経細胞や肝細胞がつくられ,またアルツハイマー病の患者の神経細
胞再現した細胞も発売され,新薬開発に弾みがついている。海外ではすでに,ES細胞か
ら作った色素上皮細胞を,加齢黄斑変性の患者の網膜に移植する臨床試験が行われてい
る。iPS細胞の臨床応用について山中教授は「13年度に始まる網膜の再生に続き,パーキ
ンソン病の臨床研究も5年後をめどに始めたい」との見通しを明らかにした0政府は・来
年度から10年間程度,毎年27億円程度予算要求して,総額200~300億円の研究費を投じて
支援することを決めた。

【第2次健康日本21】
2000年に始まった「健康日本21」は今年度が運動期間の終期となっている0昨年10月に
まとまった最終評価では,59項目の達成状況を調べたところ・「目標値に達した」は10項
目。メタポリックシンドロームの減少や脂質異常者の減少など14項目が「変わらない」,
糖尿病合併症の減少など9項目が「悪化」となるなど実施結果については一部で厳しい指
摘も出ている。
今年7月の厚労省は,2013年度から2022年度までの国民運動「第2次健康日本21」の基本
方針の全部改正案を公表した○今回改正する基本方針案には,「健康寿命の延伸と健康格
差の縮小」「生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底」などが盛り込まれた。一次予防
に重点を置いた対策を推進し,重要な「NCD(非感染性疾患)」として国際的に対策が重
視されている4疾患(がん,循環器疾患糖尿病・慢性閉塞性肺疾患)の予防に取り組む。
また,高齢者の健康に焦点を当てた取組を強化する必要性を指摘し,要介護状態,認知機
能低下,ロコモティブシンドロームの予防の促進が挙げられている。
(平成24年10月)

記事一覧へ