2011年3月菅田巌 会長

立春も過ぎ,暦の上では暖かさを感じる今日この頃であるが,寒い日もあり,新型イン
フルエンザが流行っているので,健康には気をつけていただきたい。

【平成22年度圏域地対協研集会】
地対協研修会は「希望を叶える安楽な在宅緩和ケアに向けて」のテーマで,2月6日尾
三地対協主催で三原リージョンプラザで開催された。
基調講演で静岡県立がんセンター総長の山口建先生が「希望を重視する在宅緩和ケアに
ついて」と邁して講演された。

最初に故・河合隼雄元文化庁長官(臨床心理学,2007年逝去)の「医学は科学,医療は
物語」という言葉を引用して,『がんの末期を看取る場合には,この「物語」を語らせる
ことが大事である。個人それぞれで違い,個人はその個人の物語の中で生きている。個人
はそれぞれの物語を持っているのだから,正しいことだけではなくて,個人の生き方を尊
重すべきである。「よく死ぬことは,よく生きること」とよく言うが,患者さんがそれま
での人生の意味を見出し,「生まれてきてよかった。良いことも悪いこともあったけれど
も,総じて良い人生だった。ありがとう」と納得し,自らの人生に納得できるよう,患者
さんをサポートすることが,患者さんや家族に接する医療従事者の役割だ』と語ってい
た。
また患者さんのためには病院と地域がシームレスな連携が必要で,在宅医療に取り組む
多職種によるチーム医療,連携システム,医療資源マップ,医療福祉サービス,就労支援
サービスなど整備が必要であると講演され,現在安芸地区医師会が取り組んでいる退院支
援システムや事例検討会など示唆に富んだ講演であった。

【新公益法人制度】
現在新公益法人制度に関して税理士と協議して,公益目的支出計画の基づく公益事業の
抽出,新会計基準会計での事業計画・予算書の作成,新会計基準会計の導入を行ってい
る。特に経理事務の改善と公益目的事業内容の確立を推し進めている。スケジュールとし
ては,平成23年4月から公益事業内容の検討・試行,そして定款変更の検討を行う。平成
24年4月新会計基準会計での初年度決算,事業計画を見直し,申請書類の準備,定款変更
を行い,総会あるいは臨時の総会に諮り,非営利性を徹底した一般社団法人を平成24年度
中には申請する予定で,公益目的支出計画の作成が必要で,償却資産積立金を減らす支出
計画が必要である。昨年9月末に申請した府中地区医師会(長 健会長)は,公益目的支
出計画の実施期間を実施事業収支差額見込額より59年間の予測で計画している。
3月には一般法人非営利型の認定が下りる予定である。     (平成23年2月)

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