2011年1月菅田巌 会長

今年も後3週間あまりとなり慌しくなった。平成22年度の補正予算が11月26日政府案ど
おり成立した。これを踏まえ各県市町では・12月の議会定例会で提案がなされる。特に今
回子宮酎ミん予防(HPV)ワクチン,Hib(インフルエンザ菌b型)ワクチン,および小
児用肺炎球菌ワクチンの無料接種が各自治体では検討されており・是非実現することを望
む。

12月5日,来賓の碓井県医師会会長をはじめ,医師会員,歯科医師会,薬剤師会・看護
師の方々,そして多数のコメディカル,そして救急隊の方々のご出席をいただき・第27回
安芸医学会を開催した。
安芸地区医師会は122年の歴史に連綿と続く3つの基本理念,1に医の倫理,2に医学・
医術の研鐙,3に医権の確立・医業の安定の基本理念を掲げ,医師会運営を行っている。
医学・医術の研贋の場として・1984年八田博英会長の時に始まった安芸医学会も今年で27
回を数え,四半世紀が過ぎ・今回も医療・介護・福祉に関する多方面から50題の演題が
あった。

特別講演では広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻病態情報医科学講
座循環器内科学教授の木原康樹先生に「時代が求める降庄治療」と題して「かかりつ
け医のミッションは心筋梗塞等で突然死させないよう,生活習慣を患者自身が知って,自
分で管理する,それをサポートする。そしてテレビ等のメディアが喧伝するファースト
フード等に毒されない食生活を含めた文化の価値観を教えることこそ時代が求める降庄治
療である」と講演していただいた。

医学会のこの日,日経新聞の「春秋」欄に,お年寄りのために,お昼だけでも栄養に気
を配って料理を食べてもらおうと,医師や保健師らが7年前に食堂を開いた青森市の歴史
ぁる温泉町,浅虫地区の話が載っていた0地域の家庭に伝わる郷土料理などを味わえ,お
しゃべりを楽しめると町のお年寄りが集まり,さらに会社員や子どもたちも足を運ぶよう
になり,さらに運営を若者が引き受け・宅配も始めた。東北新幹線が開通した青森である
が,浅虫地区は特急列車も停車しない。町の未来のため,医師たちは温泉や食文化を生か
した健康作りの旅を売り出せないか,可能性を探っていると結んでいた。木原先生の講演
の中にも,高血圧症や高脂血症を考慮したメニューがある呉市のレストランや食堂の紹介
があったが,この健康作りの食文化は済生会呉病院の松浦院長を中心とする循環器の先生
方の音頭で始まったと開いている。まさに時代が求める食文化である。
今年,日医の生涯教育制度も変更され,連続3年間で単位数+カリキュラムコード数が
合計60以上となっている。学会・研究会を通して自己研費を行い,安芸地区のマツダ病
院,済生会広島病院,安芸市民病院との病診連携そして診診連携を図って行くことが大事
である。
この医学会に企画,抄録集から会場設定等,ご尽力いただいた学術委員会の担当理事の
隅井先生を始め,委員の先生方およびマツダ病院の奥平院長を始め,多くの関係者の皆様
に心から感謝申しあげる。
(平成22年12月)

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