2010年9月菅田巌 会長

キャラメルの赤き帯封鹿爆鳥

吉村  明

人類史上初の原爆投下から65年。今年も広島も長崎も暑い1日であった。核兵器廃絶と
戦争の無い平和な世界を望む。核廃絶への取り組みで,オハマ大統領のノーベル平和賞受
賞によるアメリカ・ルース駐日大便及び播基文国連事務総長あるいは核兵器保有国の英仏
代表の式典への参列は,核廃絶を模索する世界的な流れができつつあるように感じられ
た。

さて安芸地区医師会は1888年の明廿医会に始まる122年の歴史があり,一貫して今日ま
で基本とされてきた方針が三つある。その一つ目は医の倫理の昂揚,二つ目が医学・医術
の研錆であり,三つ目が医権の確立,医業経営の充実,会員の福祉の向上である。先日,
三つ目の医業経営の充実ということで,高名なASK梓診療報酬研究所の中林梓先生をお
招きして,7月14日のパリ祭という日に講演していただいた。有床診検討委員会の主催で
はあったが,無床診にとっても有益な話であった。特に医療行政が取り組む4疾病5事業
が診療報酬に如何に反映してくるのか,また介護保険を含めた介護サービスに対して自院
の役割,連携が大切である事を強調された。

【新型インフルエンザワクチン返品について】
日本では200名の死者を出した新型インフルエンザA/HINlであるが,8月10日WHO
(世界保健機関)は,去年6月から続いていた新型インフルエンザの「ハンデミック」=
世界的大流行が終息したと宣言した。この2か月の新型インフルエンザによる死者が全世
界でおよそ300人と大幅に減少したことに加え,冬を迎えている南半球を含めて,感染の
沈静化が確認されたとして,1年2か月前に出したハンデミックの宣言を解除したもので
ある。
厚労省の発表では3月31日現在の新型インフルエンザワクチンの医療機関の在庫量は約
208万回投与分があり,流通在庫約12万回投与分を合わせると220万回投与分がある。
この在庫分に関し,8月2日の衆議院予算委員会において長妻厚労大臣が「新型インフ
ルエンザワクチンの在庫問題について,メーカーが買い戻すことで解決することとする」
と答弁している。そして日医の保坂シゲリ常任理事は「日医はこれまでワクチンの返品に
ついて政府与党に要望書を提出するなど,さまざまな場面で働きかけてきた。今回,在庫
問題が解決できたのは都道府県,市町村などと,都道府県医師会や郡市区医師会が国に対
する要望書の提出などで強く働きかけてきた結果であると受け止めている」そして「この
間題が解決することで日医は,今期の新型インフルエンザ対策を含め,今後おこりうる新
たな感染症に対して戦うために,新たなスタート地点に立つことができた」と4日の定例
記者会見で述べている。今後返却の指針等が出されると思うが,在庫問題が解決したこと
に関しては日医執行部として評価して良いと思う。

【平成22年度新型インフルエンザワクチン接種事業について】
昨年から実施されている新型インフルエンザワクチン接種に関する事業は,今年の9月
30日で終了し,10月からは新たに国が事業実施要綱を作成して,引き続き国の新型インフ
ルエンザワクチン接種事業として実施する事になる。この臨時国会において予防接種等の
改正案が成立して「新臨時接種」に移行する予定で,接種は季節性と新型の株を含む「3
価ワクチン」となる。
予防接種法上の二類定期接種(高齢者の季節性インフルエンザワクチン接種)について
も,従来どおり継続して実施される。接種は原則「3価ワクチン」となり,府中町では接
種期間が,10月1日から年度末までを予定している。
各自治体と当医師会として委任契約等について行う予定である。接種ご協力宜しくお願
い致します。
(平成22年8月)

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