2010年4月菅田巌 会長

一昨日は名残雪であろうか,呉婆々宇山にも冠雪がみられ,重い雪に交通機関も乱れ大
変だったようだ。広島市での今年の桜の開花予想は24日となり,例年より早くなりこれも
温暖化の影響であろうか。春はもう直ぐである。

2月21日の第104回安芸地区医師会定例総会では不肖私がもう一期2年会長職として承
認を受けた。これからの2年間どうぞ宜しくお願いしたい。平成21年度の会務報告,関連
事業報告,平成21年度の医師会会計検査センター会計,特定健診・特定保健指導会計及
び総合介護センター等の補正予算案,平成22年度の会務計画,関連事業計画等,提出した
第1号議案から第7号議案総て会員皆様のご協力により承認された。平成22年度も地区医
師会の使命である地域に密着し,さらに従来の堅実に,持続性・サステイナビリティ,サ
バイバビリティのある運営に,ミッション・パッション・アクションを持って,“開かれ
た医師会に”‘‘誇りをもてる魅力ある医師会に’’「順天以医 救世以仁」を心に刻み,医師
会員の皆様の英知を結集し「温かく心のかよった地域医療を目ざして」前進して行くの
で,会員各位のご理解ご協力をお願い致したい。

【メメント・モリ】
昨年11月から開催され,2月28日が最終日となった「医学と芸術:生命と愛の未来を探
る」展を鑑賞するために六本木ヒルズ森タワー53階の森美術館を訪れた。人類は自らの
身体のメカニズムを探求し,またその美を描くことを試みてきた。その代表的な人物がレ
オナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロで,二人が描いた解剖図や杉田玄白の解体新
書,戦争により失った手足の再生の義足や義手等,また未来に向けた分子生物学や遺伝子
工学の分野の作品,丸山応挙の波上白骨座禅図,デスマスク等も展示され,まさにメメン
ト・モリである。

【第102回県医師会定例代議員会】
3月7日第102回県医師会定例代議員会・第50回医師共済会総代会・第72回定例総会が
開催された。代議員会では19の質問が出され,質疑応答があった。今回勤務医の会員とし
ての機会均等や勤務医の役員増について,また広島県地域医療総合支援センター構想,二
次医療圏での救急医療,高精度放射線治療センター設置,そして懸念されていた医師会の
資産運用,学校医検診等について質疑が出された。特に裁判となっているシンセティツク
CDOも,リーマンショック以来の景気の落ち込みが回復傾向にあり,84.4%まで回復して
いるとのこと。とはいえ10憶円の運用で8億4千万ではまだまだ赤字である。昨年は資産
運用から発生した県医師会と地区医師会との連携・運営が問われた代議員会であったが,
地域医療をどうするのか,今回はあまり緊迫した審議とはならなかった。

【地域医療貢献加算】
厚生労働省は3月5日,地方厚生局の医療事務担当者らを対象にした2010年度診療報酬
改定説明会で,再診料の「地域医療貢献加算」(診療所のみ算定可,3点)を算定できる
のは「24時間,電話などに対応できる体制を整えている診療所」と説明した。同日付の告
示や関係通知では「24時間の対応が必要」とは明記されていなかった。しかし,厚労省保
険局医療課の佐々木健課長補佐は説明会で「標棟時間外に対応できる体制を整えているこ
とが算定要件。標梼時間内も含めると24時間ということだと明確にしておきたい」と述べ
たと報道されている。産経ニュースによると,長妻昭厚生労働省ら政務三役は3月1日,
24時間対応の義務付けを見送る方針を固めたと報じられたが,政務三役と事務官との違い
が今後連用において,問題となろう。24時間対応ではビル診でなくても,医師一人無床診
療所は算定困難である。

【次期日本医師会会長立候補予定者政策演説会】
中国四国医師会連合会による上記演説会が27日岡山市で開催される。唐津絆人現日医会
長,原中勝征茨城県医師会長,森洋一京都府医師会長が立候補される予定である。事務所
開きや総決起大会など職烈な前哨戦が続いている。そのような中で中四国で政策演説会が
開催されることになった。選挙は代議員制であるが,県役員・地区役員・一般会員が直接
演説会を聞くということはよいことと思う。まさに開かれた医師会となることを願う。
(平成22年3月)

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