2010年2月菅田巌 会長

新年明けましておめでとうございます。
医師会員及び職員各位には健やかに新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げま
す。
また日夜地域医療・訪問看護に取り組み,地域住民の安全・安心に寄与されておられる
ことに感謝申し上げます。
今年は寅年で芽が勢い良く伸びはじめる年といわれ,少しずつ活気がでてきて万事順調
に進みはじめる年です。寅の字義は人が曲がった矢を正している形だそうで,自ら正すこ
とで,目標に向かい真直ぐに歩んでゆきたいものです。

【125年史編纂】
安芸地区医師会は明治20年1月5日に発会した「明廿医会」を母体とし,翌明治21年
(1988年)5月15日,郡内に在住するすべての医師122名が「安芸医会」を設立したときを
始としている。明治35年10月には呉市が当部より独立,さらに幾度かの行政区域の変遷が
あったが,地域住民の安泰と医療の向上発展に献身してきた。昭和22年には「社団法人安
芸郡医師会」,昭和58年4月「社団法人安芸地区医師会」となり,現在会員353名職員46名
は3市(広島市安芸区,呉市蒲刈・音戸・倉橋,江田島市江田島)4町(府中町,海田
町,熊野町,坂町)24万人の住民の皆様の健康を守るために,医療・保健・福祉の向上を
めざして活動している。来る平成25年(2013年)は安芸医会設立125周年にあたる。昭和
52年に安芸郡医師会史,昭和62年(1987年)に安芸地区医師会百年史を編纂しており,今
年は125年史を編纂する委員会を設置して準備を進めて行きたい。

【臨床検査センター移管】
臨床検査センターについては臨時総会で移管の承認を受け,12月25日に広島市医師会平
松会長はじめ関係役員,検査事務担当者6名と,当会から私をはじめ5名の関係役員・事
務局で調印式を行った。より効率的で多機能なサービスの提供が出来るよう,今後スケ
ジュールに沿って医師会員,教育委員会,学校関係者各位に面会説明を行っていく。宜し
くお願いしたい。

【日医生涯教育制度・退院調整プログラム委員会・福利厚生】
日医の生涯教育制度が大幅に変更されている。科によっては単位が取り難い科もあり,
単位取得のe-ラーニング等ITを取り入れた体制も必要である。
病診連携・かかりつけ医推進委員会で検討している退院調整プログラム委員会(仮)
を,各連携病院との協議事項として挙げて行きたい。
看護の人材不足が今後心配されており,働きやすい環境整備等職員の福利・厚生につい
て,今後検討していかなければならない。日医では保育システム相談員の育成・設置が提
案され,女性医師の働きやすい環境を作ろうとしている。

【ネット0.19%プラス】
平成の無血改革で政権交代を果たした民主党であるが,財政が逼迫しており,収入が33
兆円に対し92兆円の予算編成で新規国債は44兆円に上る。医療に関しては,12月25日の閣
議決定で2010年度の診療報酬の改定率が,ネットで0.19%増となることが決定した。「ネッ
トでプラス」の改定は10年ぶりで診療報酬本体は1.41%増,薬価・材料等は1.36%減であ
る。各科の改定率は,医科1.74%増,歯科2.09%,調剤0.5%増。医科については入院医療
に重点的に配分し3.03%増,外来医療については0.31%増にとどめる。「再診料や診療科間
の配分の見直しを含め,従来以上に大幅な配分の見直しを行い,救急・産科・小児科・外
科の充実等を図る」と公表している。このようにネットでプラスと言っても,中身に関し
ては,開業医から勤務医へ診療報酬のパラダイムシフトが起きており,再診料等の引き下
げと言う現実がある。再診療科66点で統一するとなると,診療所は375億円減となり地域
から診療所が消える日が来る。今後の中医協の審議を見守りたい。
民主党政権は民主党政策集INDEX2009に「診療報酬マイナス改定が地域医療の崩壊に
拍車をかけました。総医療費対GDP(国内総生産)比を経済協力開発機構(OECD)加
盟国平均まで今後引き上げていきます」と明示していた。今年は参議院選挙が行われる。
単独過半数を参議院で取ることができるのか,果たしてそれまで鳩山政権は持ちこたえる
事ができるのか,通常国会から眼が離せない状態が続く。
今後も会員の総意を大切にし,サステイナビリティそしてサバイバビリティ(生き残り
力)のある医師会運営を今年度も行って行きます。
今年も会員各位にとりまして,安寧で,一層の躍進の年でありますよう,ご祈念申し上
げ,年頭のご挨拶と致します。                 (平成21年1月)

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